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俺は戦慄した。鳥肌がたった。つい、無意識に腕をさする。
痛い。痛すぎる。こんないい年して中二病なんて。
「うーん?これぐらいでびびちったのか。」
ほんとにこれからどうすんだよっと
先生は肩をガクッと落としながらため息を吐いた。
あれ、さっきとなんか雰囲気変わった。
ねばねばしたような色気ではなく、急に大人の落ち着いた色気に変わってる。
「あの・・・・先生さっき仰った意味は何なのでしょう。いまいち例えがよく分からくて」
先生は、ゆっくりとこっちに顔を向ける。
その気だるそうな目から感情を読むことは出来ない。しかし、いい感情を持っていないことは伝わってくる。
「この学園は、他の学校と違う。この学校に才能ないものは必要ない。」
あ、普通科は除いてなと呟き、話を続ける。
「つまり、退学にするのを厭わない。」
力強い言葉と目。
「服飾科では、一年の内に賞を1つ以上取れなかったり、課題のレベルの最低評価を2回連続とったり、月1である品評会で圏外をとったら即退学だ。」
「その前に本来は、この学園に入るには何等かの賞にはいってなくちゃ入れない。なのに、お前は何の経歴もない。」
その先は、先生は言わないが暗に俺は歓迎されてないということか。
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