秘密のはじまり

2/14
前へ
/132ページ
次へ
懐かしい、懐かしい思い出。 夢と希望を持って高校生活を始めようと意気込んだ高1の春。 入学した高校の最初のクラスは不良ばっかりだった。 共学なのにも関わらず、クラスの男女比は男子7割、女子3割。 その中の半分は校則違反しまくりの制服、ピアス、明るい髪色。昼に登校するやつなんてザラにいるし、授業はほぼ誰も聞いてない。 授業が出来ないってほどじゃないけど、好き勝手に振る舞って。先生たちももう諦めてる。 他のクラスは男女半々ずつで、1人くらいは騒がしいやつはいても、それほど気にすることもない程度なのに。 何故か私のクラスは集められたかのように不良がドッサリといた。 そんな中、私は至って普通の外見に生活態度。 出来る限り目立たないように生活してきた。 初めこそ、ガラの悪い人にびびって不安もあったが、クラスの女子はまともな子ばっかりだったから、クラスが楽しくないってことはなかった。 女子の一部にも不良っていうか、ギャルっていうか、そんな女の子もいた。 だいたいは男子の不良組とつるんでキャピキャピしてたから、私が関わることは全くなかったからいいけど。
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加