*第一章* M子の涙

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4年前、M子は泣いていた。 訳もわからず、とりあえず話を聞かなくては、慰めの言葉もかけられない 「何があったの!?」 元々、姑と折り合いが悪く、よく言い合いをしていた事もあって、嫌味でも言われたのかな?💦とも思ったが、その位で泣くような彼女ではない。 「旦那の浮気…」 「最近、パソコンばっかりしてるから、怪しいと思って携帯📱調べたんだ⤵」 ご近所なので、ご主人にもお会いした事があるが、体つきは大きく、シャイでとてもモテる要素はあてはまらない感じだった 故に…彼女の浮気という言葉は、私の頭の中をグルグル駆け巡っていた。 携帯📱の画像には、大人のお付き合いの世界がズラリ 見てしまった私も、何と言葉をかけていいやら しばらく沈黙してしまった 「とりあえず、ご主人に話をしてみたら?」 「子供の事も傷付けないように」 みたいな、普通の言葉しかかけられない自分に落ち込みもしたが、彼女の家庭が壊れることは避けたい思いでいっぱいだった。 M子は大切な友達だから…
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