羽妬理の詩置小屋

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『何故笑う』 僕は笑う 不思議だね 辛かった事 苦しんだ事 色褪せた写真の様に忘れてしまったの? まだ消えない傷跡 きっと消えない傷跡 可笑しいね 僕は笑うんだ _________『君と』 誘えよ 僕を 準備はいつだって 万全なんだ 後悔なんてしない 大事な物だって置いてくさ 覚悟は出来てるんだ 君の住む世界 すぐに慣れて見せるさ _________『失』 僕の手の中 輝いている 大切な宝物 落ちて行く ゆっくりと 小さな傷が 四方八方と 広がっては 砕けて逝く きらきらと 輝くそれを 見る事しか 出来ない程 僕は愚かだ _________『淋感』 近くにいるのに いつだっているのに 伝わらない 隣にいるのに 傍にいるのに 触れられない 疲れている筈が 夜が来る度 寝付けない 枕に染み込む 頬をつたって _________『焼跡』 焦げた臭いに混じる 煙草の匂い そこに熱さは無い 根性?違うね 逃げているだけさ 繰り返し 増えた所で 意味は成さない _________
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