羽妬理の詩置小屋

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_________『空の思い出』 澄んだ漆黒の闇に オリオンを見つけたよ あの人は元気だろうか? 一番最初に覚えた星座 今も忘れない あの人が教えてくれた 煙と匂いに包まれて空を見る あの人は元気だろうか? 空にオリオンを見つけたよ _________『やすらぎ』 手を繋ごう 小さな手 君の手は冷たいね でも心が暖まる 手を離さないでいて いつ迄も この小さな手に願いを込めて _________『優しい眠り』 今夜は眠ろう 怖がる君の手を握り 優しい言葉で 囁きながら 君の寝顔を見つめよう 眠れぬ夜は来ない 怖がる君を抱き締めて 優しく頬に キスを送るよ 君が安心して眠れる様に _________『君は君』 君は僕にならないで 君は君のままでいて 寄り添う時間が長いから 君は僕色に染まるんだ 頼むから 僕の様にはならないで 君は君のままでいて 君は君のままでいて… _________『抱き締めて』 僕の腕の中に君達がいる 無邪気な寝顔を見せるから 今日の出来事 消え失せる 寝るのも忘れて 見つめてる だから僕は 君達を抱いて 眠るんだ _________『最高の月夜』 今宵の月 翠を帯びている 僕は目を奪われた 灯りが消え 街の騒音 消え失せば 自然達のアンサンブルが始まる 耳を傾ければ 星よ風よ 木々よ草花達よ 君達が奏でる音に 心までもが奪われる 最高の夜が訪れた _________『紅き太陽』 紅い太陽 沈み行く この美しき色 奪う足が憎い しかし使わずには 要られない どうか失わずにいて ただただ 願うばかり この美しき色 無くさないでいて _________『躾』 小さき頬が 赤く染まる 紅葉型に 赤く染まる 意味無く付けた訳じゃない 憎くて付けた訳じゃない 可愛いから 愛おしいから 期待を乗せて 手を放つ 他人(ひと)の痛み 分かる子に なってくれよと 思うから 歯を食いしばり 手を放つ _________
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