羽妬理の詩置小屋

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_________『白の世界』 白い世界に包まれながら 僕は歩く 足跡と言う印を付けながら 何処へ行くのか当ては無い 着く先さえ分からない 只一歩一歩 前へと進む 足跡と言う印を残して 時には震えながら 僕は先へと進む _________『涙の代わりに』 雨が降る 私の代わりに泣いてくれる 優しい音楽で 慰めてくれるから 穏やかな気分でいられる 雨が止んだら きっと笑える いつもの私に戻れる気がする だから嫌な事全て 洗い流してね _________『大切な君』 会った事の無い君だけど 俺にとっては大切な人 悩みも愚痴も 何だって聞いてあげたい 苦しんでいたら いの一番に駆け付けて 力になりたい 馬鹿な俺だけど 君のはしゃぐ姿が好きだから 君を助けたい 何をしてあげられるだろう 俺の大切な人に _________ 『帰る場所』 いくつもの 小さな明かりが灯る 暗闇の中 僕は歩く 君が帰るべき道を教えてくれる 家に温かな光を灯して 僕の帰りを待つ ドアの向こうには 笑顔の君が立っている だから僕は急ぐんだ 君の待つ家路を ―――――――――『忘れ物』 君はいつから そこにいるの? 君は誰の物? けして広くない庭に 置き去りにされ 淋しさに震えてないかい? 話す事も歩いて行く事も出来ず ただ待つばかり いつになったら 帰れるの? 君は忘れられてしまったのかな… 雨に当てられ 風にさらされて 君はいつまで待てば良いのかな? ゴミ置き場に行かなければ良いのだけれど… ―――――――――
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