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屋上に行くと、俺の気持ちとは全く違う青空が広がっていた。
京「俺が女だったら、華恋ちゃんから秋彦奪ったのにな…」
とか呟いてみる。
京「俺は少女マンガの主人公かっての(笑)」
このまま昼までサボるか…。
好きで泣いた訳じゃないけど、泣きつかれたからな。
屋上は好きだ。
屋上から見る空は、より一層広く見える。
俺の悩みなんて、風で舞う紙切れのように流してしまう。
京「やっぱ冬だからさみぃなぁ」
抄「あっあの!!」
突然声が聞こえて、俺は心臓が止まりそうなくらい驚いた。
京「なっ…何?」
ゆっくり振り返ると、そこにはお人形のように可愛らしい女の子が立っていた。
抄「あっあの…私2年の高田 抄子(たがだ しょうこ)といいます…入学式の時からずっと新坂くんが好きだったの!!新坂くんさえ良ければ…付き合ってください!!」
京「ごめん、俺君とは付き合えない」
告白されたのは初めてだ。
可愛らしい子だとは思うけど、俺は筋金入りのゲイだ。
女の子に興味が湧かない。
抄「なっ何でですか?」
京「俺好きな奴居るから、君とは付き合えない。第一、俺はゲイだ」
何か言いたそうな顔してるな。
京「別に言いふらしたって構わないよ?みんな知ってることだし」
早く帰ってくれないかな…。
今は、一人になりたいんだ…気持ちの整理もしたいし。
抄「でっでも…」
しつこいなぁ。
何かイライラしてきた。
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