出会い

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男は、彼にこう言った。 「君はこれから何かあったら<キョウ>と、名乗るといい。きっとそれが守ってくれるだろう。」 彼は不思議だった。今日、初めて会った人なのに、何故か男を懐かしく思えたから。 男は何か自分のことを知っているのでは?と思ったのだ。 「あなたは、僕が誰なのか知っているのですか?」 彼は男に聞いてみた。男はいいや、と言ってから 「君のことは知らないよ。」 こう付け足した。
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