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彼のところに、彼女は近づいて、ねえ、と言った。
「あなたは今、私の腕を見て驚いた。違う?」
彼は
「そうだよ」
と、短く返事した。
彼女は、彼の前に右腕を出すと
「私、ミナミって言うのね。本当の名前は違うのだけれど、それは今、言うべきことではないわ。だから、ミナミと呼んでほしい」
キョウは、ミナミの手をとると、
「僕は・・・キョウと言うんだ。ほんとい
うと、記憶喪失。だからこの名前で呼んでほしい」
そう言って、ミナミとキョウは出会った。
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