下僕の下僕

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女性「ワシは、名も無き天使、神に支える下僕じゃ」 俺「…」 質問は…答えてもらえないようだ 天使「ワシは神に使命を頂いた…」 俺「使命?」 天使「そう、崇高なる使命じゃ」 俺「で?」 天使「ふむ、順を追って話そう。おぬし、パラレルワールドは知っておるか?」 俺「平行世界?」 天使「まぁ、及第点じゃな、パラレルワールドは、それぞれ、独立しているようで、皆同じじゃ」 俺「…」 さっぱりわからん 天使「簡単に言えば、どの世界も元は同じ、親は同じ、皆兄弟なのじゃ」 辛うじてわからん… 天使「そして、全ては隣り合っておる、…そうじゃのぅ、例えば虫歯があるとしよう」 俺「俺の歯は至って健康だ」 天使「例えばと言っておろうに…まぁよい、で一つの虫歯を放っておくと、虫歯は移るじゃろ?」 俺「たしか…」 天使「いま、いくつかの世界が滅びそうになっておる」 俺「へぇ」 天使「そして、皆兄弟じゃ、一つの世界が滅ぶ時、全ての世界は同じく滅ぶ、天界を残してな」 俺「で、俺に何ができる?」 天使「話が早く助かるの、お主には、世界を救う勇者の影となり、剣となって欲しい」 俺「…それなら出来そうだ」 天使「そうか、なら任せよう」 俺「しかし、俺、戦うのは苦手だぞ?」 天使「大丈夫じゃ、お主に魔力を捧げよう、元が大したことないから攻撃魔法は余り使えんじゃろうがな」 俺「ま、しかたないか」 天使「でわな、お主が世界を救う事を祈っておるぞ…」 俺「微力を尽くそう」
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