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リーンゴーン
リーンゴーンゴーン
すぐ上から鐘が鳴り響いている
教会か何かにたどり着いたようだ
足下にアタッシュケースが落ちている
中世のようなこの世界には明らかに浮く
天使の言っていたのはコレであろう
ケースを開くと、現代の特殊部隊のような服と木綿のマントが入っていた
取り敢えず…着替えるか
服の下にはベルトやホルスターのほか、銃が入っていた
コルト社製のガバメントだ
本物を持つのは初めてだが、割りとしっくり来る
装備を整え、窓から外を覗く
馬車や、人が行き交う、漫画やアニメでよく見る、ファンタジーな世界だ
取り敢えず、情報収集だ、情報収集と言えば、酒場か?
酒場に向かうため、教会を後にする
中には人の気配がしなかった…買い物かな?
さて、酒場はどっちだ?
看板も何も見当たらない…人に聞くか?
言葉は通じるのだろうか?
恐る恐る話しかける
俺「あの、」
通りすがりのマッチョ「ん?」
良かった、通じるようだ
俺「酒場は、どちらにありますか?」
マッチョ「酒場?ああ、なら、そこの角を左に曲がれば見えるよ」
俺「ありがとうございます」
なんて良いマッチョなんだ
マッチョはにこやかに手を振りながら、俺を見送った
角を曲がると確かに酒場があった
未成年だが、大丈夫だろう、入るだけなら
両開きの扉を開け、なかに入る
なかは落ち着いた雰囲気で、酒場と言うより、バーと言う感じだ
取り敢えず、店員らしき女性にカウンター越しに話しかける
女性「ようこそ、ル○ーダの酒場へ」
俺「○イーダの酒場!?」
女性「そうよ気付かなかった?」
確かに女性はとてもグラマラスだ
女性「で、冒険の仲間をお探しかしら?」
俺「そんなところです」
女性「どんな人をお探しかしら?」
俺「…勇者…とか居ます?」
女性「あら?結構情報伝達が早いわね、ちょうど5分位前に来たばかりよ」
俺「良かった、じゃあ、勇者のパーティに申請します」
女性「わかったわ、あなた職業は?」
俺「…れ、レンジャー?」
女性「オッケー、じゃあここに名前と性別、趣味を書いて」
俺「趣味って必要ですか?」
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