そのときは一瞬

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「大本、今日も頼んだぞ。」 「はい、店長。」 私はコップをふいて、 カウンターの机をふいて、 制服をなおして、準備完了。 お店が開店する。 ここは、夜のお店。 開店は午後5時。 あんまり目立たない静かなバー店。 会社帰りのサラリーマン、 甘い雰囲気のカップル、 疲れた顔した女の人、 悲しい顔した男の人、 いろんなお客さんが来る。 私は、そんなお客さんに 頼まれたお酒ををその場でつくり、 上品にさしだす。 「お待たせしました。」 「・・・うまいね。」 「ありがとうございます。」 あ、そうそう、 名前言ってなかったね。 私の名前は、大本彩乃。 21歳で、バー店で働いている。 こういう仕事に興味があって、 バイトとして、やってみたんだ。 最初は私はウェイターだった。 でも、店長に"つくってみろ。" と言われ、 私は毎日見る店長の見よう見まねで、 つくった。 そしたら、 どうやら上手くつくれたみたいで、 そのときから、私はカウンターで つくる側になった。
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