あのイケメンは

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  溜息を一つつくと沙織に話し掛けられる。 「名前わかったってことはさ、知ってんだろ?俺の性別。」 …そういえばそうだ。 俺は昨日こいつのこと男だと思ってて… それを思い出すと自分、結構失礼なことしたんじゃねぇの。 「えっ、あー…ハイ…」 「じゃあ返事頂戴」 いきなりかよ、と思いながらも答えはもう出ていた。 「…悪い!やっぱり初対面の人とは付き合えません!!」 そう言って顔の前で手を合わせる。 すると沙織はあははと笑いながら「そうだと思ってた」と言ってきた。 「じゃ、友達からで大丈夫?」 そう言って手を差し出す沙織。 「あぁ」 それに手を重ねるとこいつは微笑んだ。 笑う顔もイケメンだなぁとか思いながら見ていると後ろと横に衝撃。 その衝撃で重ねてたてが離れた。 「…オイてめぇら何すんだよ」 _
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