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ピピピ……
携帯の音で目が覚めた。
あー、そういや昨日風呂に入らないで寝たから気持ち悪ィ…シャワー浴びるか。つか今何時だよ。
そう思って携帯を見ると、時刻は8時45分。
「…8時45分?!完璧に遅刻じゃねぇか!!」
俺の学校は9時から始まるからまだ学校は始まっていない。でも、家から学校までは最低でも15分ちょいはかかるし、何よりシャワーを浴びたい。
「………ま、いっか。」
遅刻よりもシャワーをとった俺はさっとシャワーを浴びて髪を乾かし制服に着替える。リビングに用意してあった弁当を鞄に入れたら家を出た。
どうせ遅刻だしとゆっくり歩いていたらいつもよりだいぶ遅い登校。只今の時刻9時42分
教室に入ると1時間目の途中。授業の途中で教室入るのってなんか視線感じるよな~。
そんなことを思ってたら先生に声をかけられる。
「佐藤、お前遅刻何回目だ?あと髪の色直してこい」
「すみませーん。この髪地毛なんでぇ~」
ぶりっ子っぽい口調でそういえば周りは爆笑。先生は呆れていた。
まぁ直ぐに授業は終わって、友達が話し掛けて来る。
「哉斗おはよ。今日は久しぶりの遅刻だね」
こいつの名前は鈴木海(スズキ ウミ)、長めの金髪に黒の眼帯、泣き黒子が特徴。まぁ男の俺から見てもイケメンだと思う。
「何言ってんだよ海、久しぶりって言ったけど一昨日も遅刻してたじゃねぇか」
こいつは折原楓(オリハラ カエデ)、短めの黒髪で疎らに赤メッシュが入ってる。とりあえずチャラいけどモテるらしくて、こいつに彼女が居なかったときを見たことが無い。
「悪い悪い。ちょっと色々あってだな~」
「女?」
俺が苦笑しつつそう言えば楓が素早く反応する。
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