あのイケメンは

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  「はぁー…」 「どうした哉斗、まだ何かあんのか?」 「いや、…俺さ…、自分よりイケメンな女に告白されたんだなって思ってへこんだ。」 そう言うと興味津々に楓がこう言ってきた。 「そんなにイケメンなのかよ。ちょっと見てみたい。」 「多分昨日くらいに帰れば会えると思うけど。」 「行く!!」 と、いうことで。今日はいつもばらばらに帰る俺達が一緒に帰ることに。これであの沙織に会えなかったら最悪だよな。 そんなことを思っていると授業は早く進んでもう放課後。こういうときに限って早く感じるんだよなぁ… 「哉斗!海!早く行こうぜ!」 「いえーい」 「ちょ、ちょっと待てよっ!また準備出来てねえから」 まぁいつも通りの時間くらいに歩く。こいつらと一緒に歩いているからか少し遅めに昨日告白された場所についた。 沙織は居ないじゃねぇかと思ったら後ろから声がした。 「…佐藤くんじゃん。」 「さ、沙織時雨…」 「あぁ、俺の名前わかったんだね。」 そんな話しをしているうちに楓と海は少し離れた場所に移動している。何でだよお前らが見たがったんだろうが。そう思っていると携帯が震える。メールか。 差出人は、楓。…オイ、直接話せや。 内容は「沙織の威圧感凄すぎて近づけねぇ」だってよ。 「…はぁ…」 _
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