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「あの八丁目の端にある倉庫知ってるよね?あのオバけ倉」
光太は確認のためそう聞いた。
「あぁ、昔は山で行く途中坂だらけの」
「そうそう、あそこ坂多すぎ!!ってじゃなくて。で、あそこで朝死体が見付かったんだって」
「そうか、だけどそんなに大騒ぎすることかぁ?」
勇が何だそれだけかと思いかけた瞬間それまで、口を閉じていた麗次がこう言った。
「それがな、見付かった死体どうなってたと思う?
‥‥なんと血液が全て体から出きっていて半ミイラ状態しかもその出た血も体中心に均等出たらしくで真っ赤な月みたいな形に広がってたらしいぜ」
「うわぁー、かなりグロいな!」
「でしょ! 朝このニュース聞いた時食欲失ったよ」
「ほー、なら大食いの光太君は珍しく朝食を残したのかい?」
「いや、美味しく全て頂いたよ」
「食欲失ってないじゃん」
「全く少しは食欲を我慢しろよ」
「めんご」
「ハハハハァ!!」
三人はその場を笑い過ごしたがしかし、そこで勇の脳裏に嫌な考えが浮かぶ。
━━あれ? なんか朝の夢に似てる?
…………そんなことはないよな偶然だ偶然気にしない!
そうやって何度も自分に言い聞かせ全てはは自分の思い違いだと思おうとした。
そして、時は流れ放課後に。
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