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立ち止まるシンディ。
「シンディ?」
立ち止まったシンディに目を向けるマリア。
それからマリアも目線の先にあるものに気が付いた。
レオンがまた鼻を鳴らす。その音でシンディも我に返る。
それからレオンの首を撫でてやる。
「・・・シンディ、貴女はアレンさんに会いたくは無いのですか?」
マリアが口元に笑みを浮かべながら言った。
「私?・・・あ、会い・・・たいかな・・・」
「では、また近いうちに会うべきですわ」
「・・・だね。お礼とお詫びは早めがいいよね!」
マリアはその言葉に思わず笑ってしまった。
「そうですわね。早く会いに行きませんと」
シンディはきょとんとさせて珍しく笑うマリアを見ていた。
「なんでもありあませんわ。さぁ、早く帰りましょう」
「そうだね」
手綱を引っ張り再び家路についた。
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