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「さて、行くとしますか」
副会長がにっこりと笑い、門の中に向かう。
それと同時に、光が小声で話しかけてきた。
「なぁ、アイツ絶対に無理してわらってるよな」
「うん…そうだけど、そのこと絶対に本人に言っちゃダメだからね」
「何でだ?」
「えっと…」
僕の答えにしびれを切らしたのか、光は少し声を荒げながら言ってくる。
「何だよ!何で副会長って野郎の笑顔が嘘くさいって言っちゃダメなんだよっ!
正しいこと言うだけなのにっ!」
ちょっ!光、声がでかいっ!
僕は真っ青になって、光の口を押えたが、時すでに遅し。副会長は、にやにやと笑いながら僕たちのほうに近づいてきた。
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