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「僕の光に、なにキスかましてるんですか。恋人だか何だか知りませんが、もう光に金輪際近づかないでもらえます?光が汚れます」
副会長はそう言いながら僕に冷たい視線を送る。今にも殺しかねない勢いで。
「僕の」という言葉に胸を抉られるような心地になった。
光は副会長のものじゃない。僕のものなんだ。光が僕に飽きちゃったとしても、ずーっとずーっと僕のもの。
僕のもの、なのに……
「み……っ…光は、副会長のものではありません。僕のものなんです。僕の恋人なんです。だから「夢亜…そんなに俺のこと大好きだったんだなっ!俺も夢亜のこと大好きだっ!!」…ほぇ?」
光がいつの間にか僕に抱き着いていた。
「夢亜、大丈夫だぞ!後でちゃんと、夢亜を突き飛ばしたお礼にコイツをぼっこぼこにしといてやるから!それよりも、早く叔父さんのとこにいこうぜ!」
呆気にとられていると、光が僕の腕をつかんで走り出した。
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