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「か…………かわいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
「「……は?」」
「何だいッ!このスイートエンジェルたちは!しかも泣き顔反則すぎッ!ああもう襲いたい!襲ってもいいよねッ!!」
ものすごい勢いで語り始めた理事長さん。
僕の手を取って、ずいずい近づいてきた。
あわわ、顔っ!近すぎるって!
「ところで夢亜くん」
「は、はい、なんでしょうか」
「私は今日光が恋人を連れてくると聞いていて、とても、それはとても苛立っていたんだ」
「は、はぁ」
「どうやって追い出そうか、そしてどうやって精神的に追い詰めてボロボロにしてやろうかばかり考えていた。だって憎き恋敵だからね」
「………(怖ッ!」
「だけど!それは間違いだった!どんなゴツイのを連れてくるのかと思いきや、こんなかわいい子を連れてくるなんて!おじさん大歓迎だよ!」
「も、もしかして、交際を認めてくれるんですかッ!?」
「ああ、もちろん。その代わり三人d「人の恋人に手を出すなんて最低だぞっ!」…うわっ!」
ドゴッ
「…あれ?」
いつの間にか理事長さんは、うつ伏せになって倒れていた。
どうしたんだろう…?あ、もしかして地面が好きなのかな?
あ、地面の擬人化っていいかも!絶対ドMだよねッ!
「夢亜、叔父さん急に眠たくなったそうなんだっ!さっさとで出たほうがいいんだぞッ!」
「うん、わかった。光って優しいんだね」
「///おっ、おう」
そうして、僕たちは職員室に向かうことになった。
さっき理事長さん何か言いかけてたけど…まあいっか。
交際許可してもらえたし!
僕は光の手を握る。絶対に手放さないように。
さぁ、次は誰だろう?
僕の光は渡さない。
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