第三ラウンド・ホスト教師

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――ホスト教師side――― 「なんなんだ。なんなんだ一体」  いきなり転校してくるという、理事長の甥とやらと金持ちでもなんでもないという一般人。  しかもその両方が俺のクラス来るらしい。  しかも今日!(ココ重要)  ついさっき、学年主任にそう伝えられたのだ。 (冗談じゃねぇよ…っ!今言うな今!もっと早く伝えてこいよ!)  面倒くさいし、面倒くさい。  うちのクラスはSクラスだ。  なんで俺が担任を任されたのか分からないくらい、頭のいい連中が揃ったクラス。  そのせい、なのだろうか。  いや、この学園全体に言えることだ。  ここに居る連中は排他的な思考の奴らが多い。  外部からの人間を受け入れようとしない…まぁ要するに社会的じゃない奴が多いのだ。  特にSクラスの奴らが酷くて……。  そんなところに二人も「人間」が入ってきたら、どうなるかぐらい容易に想像できるだろう?  生憎俺は放任主義なんだ。  自他ともに自負するほど面倒くさがり。  実際今考えていることさえ面倒くさい。  …ああ、今すぐ家に帰って眠りたい…
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