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「ふふ~ん♪お兄ちゃん早く帰って来ないかな~♪」
夢美がキッチンで料理をしていると、インターホンの音と共に冷華の声がした
「ん?帰って来たのかな?は~い!今出るよ~!」
ガスを止め玄関に向かい、扉を開けた、そこには肩で息をする冷華の姿が
「わわっ、どうしたのそんなに急いで?」
「…一平…が…」
「お兄ちゃんがどうかしたの?」
「一平が…消えちゃったよぉ…!!」
その場に泣き崩れる冷華
「……え…?待って…消えたって…と、とりあえず落ち着いて?冷華お姉ちゃん」
そう言って冷華を抱きしめる夢美、冷華はしばらくそうやって泣いていた
「…グスッ…もう…大丈夫…」
「なら話して?何があったのか…」
冷華は、引かれそうな少女が居て、一平がその子を助けに行ったがトラックが通過したこと、そして目を開けた時にはもう居なかった事を話した
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