そして幻想へ

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一平が少女を抱きかかえながら飛び、姿を消した後の事 「…ありゃ?痛く…ない…?」 本来ならアスファルトに体を打ちつけ、擦り、少しくらい痛みを感じるはずだが、その痛みはいつまで経ってもおとずれなかった 怪訝に思った一平が目を開けると、目の前にはネコミミのついた少女の頭があった それは抱えて助けたのだから少女の頭があって当然だと、大して気にも止めなかった 本来の思考状態なら普通ならついているはずの無いものに気付くのだが…今はそんな物より一平の思考を奪うものがあった それは、彼が畳の上に居るということである 「……え?何で…俺…」 「ふぅ…危機一髪だったわね…あなたが声をかけなければ見つけられずに二人とも引かれてたわ、ありがとうね」 上からかけられた声にふと見上げると、現代では英国位でしか見ないような服を着た女性が居た、これもまた色んな意味で目を奪われる光景だった
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