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「うぉぉ!?早く準備しないと!!」
と言い、徐に服を脱ぎ始めた、近くに少女…一平の妹である夢美が居るにも関わらず、だ
「きゃあ!?ちょ、ちょっと待ってお兄ちゃん!今出ていくから!///」
慌てて部屋を出る夢美、その顔は若干紅に染まっていた
しかしそんなことには目もくれずに黙々と準備する一平、5分も経てば着替えは終わり、鞄をひっつかんで部屋を飛び出した
「あ、お兄ちゃん、着替え終わったなら顔洗ってさっさとご飯食べちゃってね!」
「了解了解!」
一平が居間に入ると、テーブルの上にはいかにも朝ご飯というメニューが並んでいた
「ご飯、味噌汁、焼き鮭に卵焼き、いつもながら完璧な朝ご飯だな、これを5分足らずで食べろと?」
「食べないなら良いよ?もう作らないけど」
「喜んで食べさせて頂きます」
「うむ、宜しい」
そう言って食べ始める一平
ちなみにここまで約10分である
『ここ最近多発している原因不明の行方不明者についてですが、今日未明、再び犠牲者が出ました、行方不明者の身元は――』
二人で食卓を囲んでいるとテレビのニュースキャスターがそんな事を読み上げた
「また『神隠し』かぁ…最近多いなぁ…」
「そうだね…最近じゃ通り魔も多いって聞くし…夜道は出歩けないね…」
などと話していると、不意にピンポーン、とインターホンが来客を告げた
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