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「少し走るぞ！あと１５分しかない！」
「うん、了解」
家を出た二人は軽く走り始めた、だが５分後、明らかに冷華のペースが落ちていた
「ﾊｧ…ﾊｧ…一平…疲れた…」
「うぇっ!?でも時間が…」
「…おんぶ…」
冷華が小さな声で言った
「は？」
「一平が私をおんぶすれば問題ない…よね…？」
「おいおい…簡単に言うなよ…そりゃ冷華は軽いだろうけど…」
一平は運動は出来る方だ、だがそれはもちろん自分だけの時である、人を一人担いで同じ速度で長時間走るのは誰しも出来る事ではない
「ﾊｧ…こうなったの…誰のせいかな…？」
「うっ…それを言われると…ハァ…冷華にゃ適わんな、仕方ない…早く乗れ」
冷華に言われ、渋々腰を下ろす一平、それを見た冷華は微笑んで一平にしがみついた
「ふふっ…それで良いの」
「よいっしょっと…じゃ、飛ばすからしっかり捕まってろよ!!」
冷華をおんぶし、再び走り出す一平、その顔は少し笑顔だった
決していやらしい意味ではない…はず
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