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キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが聞こえた
(ん…?やべ…1時限目寝ちまったか…)
と一平が思っていた時だった
スパァンッ!!
と小気味よい音と共に一平の後頭部に激痛が走った
「!?いっ…て…!!」
思わず後頭部を押さえる一平
「ようやく起きた…」
その声に振り向くと、恐らく前の時間の授業であっただろう英語の教科書(意外と厚い)を持った冷華が居た
「いきなり何すんだよ!いてぇじゃねぇか!」
「一平…今何時かわかってる…?」
「はぁ?何時って一限の終わりだから……って…今日の一限って国語じゃなかったっけ?」
そう、今日の一時限目は国語である、何故わざわざ4時限目にあるはずの英語の教科書で叩きに来たのだろうか?
その答えは簡単
「…一平、時計…見て」
「え?……あれ~?おかしいな~?何で長針と短針が真上を向いてるんだろうな~?」
「それはね…今が12時だからだよ…?」
現在時刻12時ジャスト
つまる所、一平は1時限目だけではなく1~4時限目までずっと寝ていたということだ
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