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「あ、あはは……」
ここまで来ると最早笑うしかない、まさか昼まで寝ているとは一平自身も予想外だったのだから
「ハァ…そうなったのは私をおんぶしたせいだと思ったから…そっとしておいたけど…」
苦笑いで返した一平に冷華は呆れながらも少し申し訳なさそうに言った
「かたじけのうございます…」
「とにかくもうお昼だし…ご飯食べよ?」
「おう、じゃあ机くっつけるぜ」
隣の机を勝手に自分の机にくっつけて鞄から弁当を出す一平、いつもの事なのかその机の主は何も言わずに別の場所で友人と食べていた
「今日の弁当は~っと、お、唐揚げ入ってんじゃん♪」
「そっちも唐揚げ…?」
お互いのメインディッシュが判明すると同時にニヤリとする二人、その直後
「もらったぁ!」
「…!」
腕をクロスさせ、それぞれ相手の弁当に素早く箸を伸ばし、口に入れた
「!!これは…!!時間が経っているのにこのパリパリ感…!!」
「!!…肉が柔らかくてジューシー…!!中々やるね夢美…」
「ははは、自慢の妹だからな、しかし冷華もこの皮どうやってんだ?」
「それは秘密…だよ?」
「ですよね~」
「二人共いつもそうしてるよね、飽きないの?」
笑い合う二人に少女が話しかけた
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