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シロが居なくなってから僕達家族には何かがポッカリと無くなってしまったような喪失感が漂っていた……
今まで雨の日も雪の日も日課だった毎日の散歩が無くなり、シロと一緒に居た茶の間には手作りの遺影が飾られていた……
シロがこの家に来てから17年余り……
僕達の生活の中にはいつもシロが居た事を今更になって実感して、"大切な家族"であった事を改めて思い返していた。
そんな中、僕だけは後悔の気持ちがあった……
もっとシロの面倒を見てあげて居れば良かったと……
結局、散歩や餌やりとかほとんどしてなかった僕にはシロに何かしてあげた記憶なんてなかった……
そう思った瞬間、僕の瞳から涙が溢れ出てきた……
そして、誰にも気付かれないように自分の部屋で一人泣いて、何回も何回も謝った……
散歩をしてあげなくてごめん……
エサをあげなくてごめん……
構ってあげなくてごめん……
ほとんど何もしてなかった僕には謝る事がいっぱいだった……
でも、今更言っても全て終わってしまった事……
あれから数年経った今でも僕の気持ちは変わらない。
たぶん、これはずっと続くと思う。
シロに対する罪悪感と喪失感は変わらないまま僕の心に刻まれていくと思う……
いつまでも、どこまでも……
――完――
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