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剣士の言葉を聴き、少女は思わず吹き出してしまう。
「ふふっ、君は勘違いをしているようだね。」
「な、何を・・・?」
「僕はただ君たちと戦うのが面白そうだから、吹っかけただけだよ?この世界を滅ぼそうとしているような奴の手下や仲間なんかじゃない。」
「なら!どうしてここにいるんだ?!ここは空の上なんだぞ?!」
剣士が言うのは無理のないことだ。
今、2人が立っている場所は本来ならば地面など存在しない空なのだから。
だが、足元には草は生えていないがしっかりとした大地がある。
そんな剣士の様子を見て、ますます楽しそうに少女は笑う。
「さぁ~、どうしてでしょうか?」
「・・・じゃあ、どうして邪魔をするんだ?俺たちは今世界の為に戦っているんだぞ。」
「聞こえなかったの?面白いからって言ったよ?」
「そのために世界が滅びるのに・・・?」
剣士の言葉に怒りが見えてくる。
その怒りのために、握っている剣が微かに軋む音を上げる。
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