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そこで獣道が終わった。
草むらのない野原に着いたのだ。
「・・・何もないぞ」
その野原を見渡して、代表してジューダスが呟く。
「あら?おかしいわね・・・。確かにここを示していたはず・・・」
首を傾げて、またハロルドはモニターを眺める。
しかし、先程までモニターに移っていた反応はもう消えていた。
「もう去った後なのか?」
「動いてなかったわよ」
ロニに言い返すと、ハロルドは野原の中へと進んでいく。
その野原には本当に何もない。
ただ風によって草が揺られているだけだ。
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