第2話

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ガラスから出てきた青年。 その直後に涼司。 青年が振り向く。 「俺の事、近くで見てただろ?」 「何でそれを…。」 「お前は分かりやす過ぎる。」 「…ああ。」 涼司はそう言ってデッキを取り出した。 涼司のデッキには紋章がない。 「まだモンスターと契約してないのか。」 青年はそう呟いた。 「モンスターと契約?」 「ライダーはモンスターと契約する事で本来の力を発揮できる。 契約しなければ弱いままだ。」 「契約するって…。」 「才牙~!」 突然、青年と同じくらいの年齢の女性が走ってきた。 「何だ雪穂か…。」 才牙と呼ばれた青年は無表情で言った。 「才牙を捜してたんだよ~。」 雪穂と呼ばれた女性は息を荒くしながらそう言ったあと、涼司に気づいた。 「その人は?」 「新しいライダーだ。」 才牙はそう答えた。 「そう…。」 雪穂はそう言って、涼司を見た。 「俺は先に戻るぞ。」 そう言うと才牙は近くに置いてあったバイクに乗って、どこかに行ってしまった。 「あっ、待ってよ!…全く。」 雪穂はため息をついた。そして涼司を見た。 「あなたもライダーって本当?」 「も?ライダーっていっぱいいるのか?」 「ええ。」 「あいつ…才牙だったか、最初あいつにあからさまな敵意を向けられた。」 「…ふう、説明したほうがいいようね。 一度ライダーになった人間は、他のライダー達と戦わなければいけないの。 生き残るために。」
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