第2話

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「でもあいつは怪物を倒してた。」 「モンスターと契約したらね、モンスターに餌としてモンスターや人の生体エネルギーを与えなきゃいけないの。 そうしないと、自分が捕食されるから。」 「そうか…。」 「今なら間に合うわ。 デッキを捨てて。」 そう言うと、雪穂は一枚のカードを出した。 「このカードがあれば、モンスターに捕食されることはないわ。」 「…。」 涼司はカードを手に取ったあと、おもむろにそれを捨てた。 「!?」 雪穂はさすがに驚きを隠せなかったようで、 「まさか、ライダーになるつもり!? 負けたら死ぬのよ!」 「俺は、モンスターに人が食われる所を見た。 人が死んだら、残された人達はきっと悲しむ。 そんなのは見たくない。 だから、人を守るためにライダーになる。」 「…一度契約したら、もう、後戻りは出来ないわよ。」 「分かっているさ。」 「…分かった。」 涼司は、コンタクトのカードを持ち、ガラスにかざした。 すると、ガラスから、鷹型のモンスターが出てきて、カードに吸い込まれるように入っていった。
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