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「でもあいつは怪物を倒してた。」
「モンスターと契約したらね、モンスターに餌としてモンスターや人の生体エネルギーを与えなきゃいけないの。
そうしないと、自分が捕食されるから。」
「そうか…。」
「今なら間に合うわ。
デッキを捨てて。」
そう言うと、雪穂は一枚のカードを出した。
「このカードがあれば、モンスターに捕食されることはないわ。」
「…。」
涼司はカードを手に取ったあと、おもむろにそれを捨てた。
「!?」
雪穂はさすがに驚きを隠せなかったようで、
「まさか、ライダーになるつもり!?
負けたら死ぬのよ!」
「俺は、モンスターに人が食われる所を見た。
人が死んだら、残された人達はきっと悲しむ。
そんなのは見たくない。
だから、人を守るためにライダーになる。」
「…一度契約したら、もう、後戻りは出来ないわよ。」
「分かっているさ。」
「…分かった。」
涼司は、コンタクトのカードを持ち、ガラスにかざした。
すると、ガラスから、鷹型のモンスターが出てきて、カードに吸い込まれるように入っていった。
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