第3話

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鏡から出た涼司。 疲労や緊張などで、かなりクタクタのようだ。 膝をつく。 と、そこに 「あっ…」 近づいてくる人影。 雪穂だ。 「雪穂…さんだっけ…?」 「涼司くん。」 涼司に手を貸す。 「大丈夫?」 「ああ、何とか。」 「良かった…。」 ほっとしたように息をつく雪穂。 「…雪穂さん、才牙って、どんな奴なんだ?」 「…才牙君はね、お姉さんが事故で植物状態なの。 お姉さんが目覚めるようにって願って、才牙君はライダーになった。」 「そんな事が…。」 涼司は、初めて気づく。 才牙の態度の意味に。 自分の甘さに。 「だったら俺は…」
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