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鏡から出た涼司。
疲労や緊張などで、かなりクタクタのようだ。
膝をつく。
と、そこに
「あっ…」
近づいてくる人影。
雪穂だ。
「雪穂…さんだっけ…?」
「涼司くん。」
涼司に手を貸す。
「大丈夫?」
「ああ、何とか。」
「良かった…。」
ほっとしたように息をつく雪穂。
「…雪穂さん、才牙って、どんな奴なんだ?」
「…才牙君はね、お姉さんが事故で植物状態なの。
お姉さんが目覚めるようにって願って、才牙君はライダーになった。」
「そんな事が…。」
涼司は、初めて気づく。
才牙の態度の意味に。
自分の甘さに。
「だったら俺は…」
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