それは白く光る朝

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* * * 目をあけて 最初に見えたのは、白。 ああ…そっか。 俺死んだんやったっけ。 『……っ……一裕!?』 え? 『一裕…!』 オカン? ぼんやりとする頭を無理矢理回転させる。 見覚えのある天上。 視界に入る酸素マスク。 除きこむオトンとオカンの心配そうな顔。 『…………俺、生きとる……?』 自分でもびっくりするくらいの小さなかすれた声に、オカンの目からはボロボロと涙がこぼれた。 ぱたりぱたりと俺の手に落ちる。 『何言うとんのあんたッ………当たり前やないの…ッ…』 オカンは絞り出すように言うと、俺の手をぐっと握った。 痛いって、と小さく笑うとオトンが「先生呼んでくるな」と病室を出ていった。
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