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目をあけて
最初に見えたのは、白。
ああ…そっか。
俺死んだんやったっけ。
『……っ……一裕!?』
え?
『一裕…!』
オカン?
ぼんやりとする頭を無理矢理回転させる。
見覚えのある天上。
視界に入る酸素マスク。
除きこむオトンとオカンの心配そうな顔。
『…………俺、生きとる……?』
自分でもびっくりするくらいの小さなかすれた声に、オカンの目からはボロボロと涙がこぼれた。
ぱたりぱたりと俺の手に落ちる。
『何言うとんのあんたッ………当たり前やないの…ッ…』
オカンは絞り出すように言うと、俺の手をぐっと握った。
痛いって、と小さく笑うとオトンが「先生呼んでくるな」と病室を出ていった。
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