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「二番目でいいから愛してほしい」
自分から言ったはずだった。
なのに
「あの子じゃなく私を見てよ
愛してよ」
………なんて矛盾。
ベランダに出てタバコに火をつける。
銘柄も、ジヨンさんと同じ。
吸い方も、いつからか
「似てきたね」
と言われるようになった。
少しでも近付きたくて
一生懸命追いかけているのに
ジヨンさんは、どんどんどんどん遠くなっていく。
「………ふぅ」
切なく輝く星たちに向かって
煙を吐き出したら
視界が曇った。
「………ほんと…
バカみたい………」
誰が?
私が?
ジヨンさんが?
わからない。
この恋自体がバカらしいのかもしれない。
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