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とりあえず、彼女から直接話を聞かないと………
僕の目を見て、ちゃんと話して…
家に向かう間
僕の頭のなかは彼女と過ごしてきた日々の思い出で埋め尽くされていた。
僕の他に好きな人ができたのかもしれない。
もしかしたら、なかなか会えない僕に愛想をつかしたのかもしれない。
だけど
言えない…………
さよならなんて、言えないよ……
………ピンポーン
弱々しく鳴る呼び出し音。
震える手は寒さのせい?
思いきり息を吸い込むと
身体中に冷たい空気が流れ込む。
数分すると、扉が静かに開いた。
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