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「ちょっと!!ジヨン!聞いてよ!!」
イライラが収まらず
家から少し離れたところにある広場で、ジヨンに思わず電話。
「なに?またヒョン??」
「フィギュアフィギュアって!!
私存在なんか忘れてるよ、絶対!」
ベンチに座りながら、足を思いきらバタバタ………って
私…………子供みたい。
「………プレゼントは?」
「……渡せないよ、あんなに嬉しそうな顔見たら」
少しの沈黙。
「泣いてんの?」
「泣いてないし」
空を見上げたら
どんより曇り空。
あぁ。
今日、雨って言ってたっけ。
「バカだな-」
「うるさい………」
「ほんとはわかってるんでしょ??
いつだってヒョンが自分を愛してくれてること」
……雨が
ぽつりぽつりと降り出した。
「ごめんね、こんなことで電話して…」
「慣れたよ」
「………ほんと…ありがと」
聞こえるか聞こえないかくらいの声だったのに
「知ってる」
ふっと小さく笑って
「早くヒョンと仲直りしなよ」
私はなんて良いチングを持ったんだろう。
最後にまた
ありがとうと呟いて、電話を切った。
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