#第拾八話#

8/19
前へ
/28ページ
次へ
ずぶ濡れのジャージを両手に持つ椿に、汐は「どうしたんだよ!?」と言って駆け寄ったが、椿はそれを必至に隠す。 「‥別に、何でもないから」 そう答える椿に、汐は先程すれ違ったクラスメイトを思い出して「アイツ等か?アイツ等の仕業なのか?」と問い掛けた。 「アナタには関係ない…」 「関係ない訳が──」 「私に関わらないで。お願い」 半ば一方的に言った椿は、その濡れたジャージを持ったまま教室から出て行ってしまった。 「オイ待てよ九条!」 .
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加