始まり

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「っ?誰かおるのか?」 「…久しぶりだな…」 「…望月?…望月じゃないか!お前さん、今までどこに…っ…その子は…?」 「俺の息子だ。」 「息子?じゃがそいつは…」 「頼みが、あるんだ。この子を……」 「その子を預かれ…か?」 「………」 「どうした?」 「最初は、そのつもりで来た。だが…」 「何じゃ?」 「……この子といれば、いずれ危険が迫る。できるだけ目先は誤魔化したが、それもいつまで持つか…」 「それでもわしに預けようと、そう判断したんじゃろう?構わん。何年の付き合いだと思っとるんじゃ。」 「すまない…この子が目覚めたら、これを渡してほしい。そして決して手放すなと…っ!」 「望月?」 「すまない、もう行かなくてはならない。」 「…訳は聞かん。だが、必ずもう一度この子に会いに来るんじゃぞ?」 「ああ…っ…そうだ、この子の名前は望月―――」
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