始まりの音

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レムは今日も静かに目覚めた。 いつもと違う気配にまだ気付かずに… 『レム!レムー!』慌ただしく呼ぶ声 レムの育ての親 カレン ザーネル 女 レム『どうしたんだ?母ちゃん』 カレン『ザミロールが…』 ザミロールとはこの世界で 様々な国が有るが その中でも有数の 大都会 人口もレイザンの約1000倍近く まさに 世界の中心なのだ。 カレン『ザミロールが…大変…』 そこで初めてレムはテレビを見る。 !!!!!!!??????? レムは混乱し 言葉を無くした。 そこには無数の血 燃え上がる炎 逃げ惑う人たち 泣き叫ぶ人たち まるで地獄を映していたのだ… レム『母ちゃん…俺見てられないや』 そういうと部屋に戻るレム 数分後 様子を見に行くカレン カレン『レム?大丈夫かい?』 心配しドアを開けると… …レムの姿は無い 机の上に手紙が置いてある。 『母ちゃんへ 俺は旅に出ます。 世界を見てみたい 強くなりたい! ザミロールの事は 夢で見たから 何となく予感してたんだ。 いつか必ず 帰ってきます』 素っ気ない文章に実感が涌かない 30分後 町の高台にある鐘が鳴り響いた。 ゴォーン ゴォーン ゴォーン 町中に届く。 鐘がある高台を見ると… レムの姿!! レム『行ってくる!』 固い意思は表情に溢れている カレン『行っといで』 静かに呟く。 しばらく鳴り響く鐘の音は レムの旅立ちを祝福するように… 『始まりの音』 完
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