一話

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それは幼少の頃の話しになる。 いつものように遊びで缶蹴りをしていた時の話しで、たまたま僕が蹴った缶が街のゴロツキに当たってしまった時だ。 怒ったゴロツキが僕に襲いかかって来たのだが、わずか七歳の少女二人が木の棒を使って撃退してしまったのだ。 「だいじょーぶ?こわくなかった?」 と聞いてきたミユの表情は今でも憎らしいほどに覚えている。 まぁ仮にも男である僕は、いつか彼女達を守って見返してやると宣言して訓練を積んできたが、聖霊という才能はどうにも簡単には勝てないようだ。
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