第二章

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とりあえず何かあったら携帯に連絡するようにと灯に言い渡し家を出た俺だったが、学校に着き下駄箱を開けた瞬間、そこで俺はまた新たなる懸案事項を抱える羽目になってしまった。 下駄箱に放り込まれていたのは二つ折りにされたルーズリーフの切れ端。 開いて中を見ると、 『放課後、誰もいなくなった二年B組の教室であなたを待っています』 と丁寧な字で書かれていた。 どうしよう。 そんなこんなで、どうにかしなくてはならない懸案事項目白押しの俺は悶々と考え込みながら昼休みを迎え、他クラスの男子生徒が一昨日から行方不明になっているらしいという津田や額田の会話をうわの空で聞き流し、やがて放課後を迎えた。
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