第二章

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さあ、いよいよ猶予期間を通り過ぎ俺は問題解決をしなくてはならなくなった。 このノートの切れ端、俺を呼び出すための連絡文書の差出人は一体何者なのだろう。 俺は身近な人物をピックアップして推理をすることにした。 容疑者その一、津田。 だがあいつは確か今日は俺よりも遅くに学校へ来たはずだ。 ならアリバイがあることになる。 除外して構わないだろう。 容疑者その二、額田。 ないな、額田がこんな回りくどいことをする必要がない。 悪戯でこんな真似をする奴じゃないし、却下だ。 容疑者その三、斑鳩。 無理だ。そもそも学校に来ていない。 駄目だ、さっぱり特定できん……。 あなたが好きですとでもはっきり書かれていれば間違いなくラブレターだと判断できるのだが。
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