第二章

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いやまて、ラブレターなら封筒に入れたり便箋を使ったりするのではないだろうか。 ならばこれは本当に俺を呼び出すためのメモでしかないということになる。 しかしそれはそれで夢がないので面白くない。 とりあえず待っていますとあるから、放置してしまうのは万が一本当に待っていた場合相手に悪い。 うーむ。 俺は頭を抱えて悩み、結論を出した。 一緒に帰ろうという津田の誘いを断り、俺は教室から人がいなくなるまで図書室で時間を潰すことにした。 灯に関してはつい先ほど『プリンがおいしかった』などという、ふざけた内容のメールが食べている姿を撮った写真とともに送信されてきたから放っておいても大丈夫だろう。
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