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本当にうちの生徒か?
俺が疑問を抱きながら廊下から様子をうかがっていると、男と目が合ってしまった。
ねっとりとした笑みを浮かべ、男が手招きをする。
「どうしたんだい。早くこっちへきなよ」
男にしては高めの声で呼ばれた。
俺が教室に足を踏み入れると、男は教卓から降りて俺と向かい合った。
こいつ、左目の下に泣きボクロがあるなと俺はいらんことを発見する。
「俺を呼んだのはあんたか」
「そうだよ。キミに用事があってね」
「一体俺に何の用だ」
俺は警戒心を強めながらぶっきらぼうに訊ねる。
「ところでさ、どうだ? この服。オレもキミらと同じコウコウセイに見えるかい?」
不敵な笑い顔そのままに、男はワイシャツを撫でながら言った。
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