第三章

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「いいだろ、わざわざ似たような背格好のやつを襲って手に入れたんだ」 「おい待て……、それはどういう意味だ」 俺の脳裏に、行方不明になったという他クラスの男子生徒の話がよぎった。 男は俺の質問を無視して言葉を続ける。 「さあ、オレと一緒にゲームをしよう。ああ、もう何万年待ったかな。ずっと眠り続けて、ようやくこの時が来た。キュリオスティータイムの開始だ」 いきなり恍惚に満ちた表情で理解不能な痛々しいとしか思えない台詞をのたまいだした。 キュリ……何、ティータイム?  お茶の時間?  こいつは俺とお茶が飲みたかったのか? 俺が呆気にとられていると突如教室から色が失われ始め、壁や机、椅子、天井、床にいたるまで周囲の全てが灰色となりやがて俺と男だけが唯一カラフルな存在として空間に内在した。
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