第三章

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「恨み? そんなものはないよ。言っただろ、これはゲームだって。遊びは楽しいからこそやる意味がある。つまらないことはしない。強いて言えば女王への手土産にキミの首はちょうどいい。それぐらいかな」 恐ろしい動機をさらりと言ってのけやがった。 「女王だと?」 「そう。キュリオスティータイムはイーヴルの王にその配下の戦士たちが戦いを挑み、新たな王を決めるゲームだ。オレは女王の驚く顔が見たい。だからキミの亡骸を持って行った上で、女王と戦いたいんだよ」 またよく解らん単語が出てきたぞ。 その上変態としか思えない趣向をアピールしてきた。 こんなやつが目の前にいたら滅茶苦茶怖いんじゃないだろうか。 実際、眼前にしている俺は超怖いと思っている。
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