1人が本棚に入れています
本棚に追加
それから
菜緒とは全く口を聞かなくなった
しかし
言い合いの次の日
愛佳の携帯に菜緒からメールが入った。
内容は私を侮辱し恨む内容
結衣がそれを読んだ瞬間
教室を走って出ていった
向かったのは菜緒が居る教室。
今は昼休みで教室はとても賑やかだった
そこにキレた結衣が走り込み
空気が張りつめた。
「ねぇ菜緒これどういう事!!」
結衣が叫ぶ
菜緒は一瞬目を丸くしたように見えた。
が、すぐいつもの仏頂面に戻った。
もちろん、返事は返って来なかった。
「ねぇ答えて!!」
「…」
菜緒は全く喋らず
黙々と箸を進めていた。
「結衣っ…外で話そうや
A組困っとるやん?…」
舞が結衣に数分話しかけた
結衣はその場で聞いていた。
「わかった。ねぇ菜緒…」
結衣が振り返ると
菜緒はそそくさと逃げていた
「逃げんなよ!!!!!」
ガガガッ
結衣は大きな声で叫び
近くの椅子を蹴り飛ばした。
その後
結衣は早足で出ていった
そして
階段の踊り場で涙を流した
「結衣っ…ありがとう…」
菜緒への怒りと憎しみで
結衣への感謝と感動で
私はそれしか言葉が出なかった
最初のコメントを投稿しよう!