段ボールからみた世界

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「」は会話 『』は心の中 「なんかうちの事いろいろいっとるらしいね」 「は?知らんし」 菜緒はあからさまにイライラしていた。 「じゃあなんで菜緒の名前が出るわけ?」 「佑樹と仲が良いってだけやん 知らんよそんなん」 …はい、黒。 「誰も佑樹って言っとらんけど?」 「……」 菜緒はやってしまったと思ったんだろう しばらく黙りこんだ。 「どうなん?」 決着を付けようと私は改めて聞いた 菜緒の答えは 「知らんし」と吐き捨て 出口にはや歩きを始めた これを逃げたと 思わない人がいるのかな 「待ってよ!」 「……」 菜緒は無視し続けた 「まだ話は終わってないちゃ!!!!」 ガッ 相当イラついてた。 その場にあった椅子を蹴り飛ばした その瞬間 周りのクラスメイトが一斉にこちらを見た。 『あ…終わった…』 完全にどん引かれた… しかし 私も怒りが強かったから 無意識に蹴飛ばしてしまった
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